2013年1月29日火曜日

授業開発分野 サイエンスショー

  1月26日,27日に釧路市こども遊学館を会場に,北海道教育大学釧路校授業開発分野の学生(2年・3年)によるサイエンスショーが開催され,2日間でのべ640名の方々がサイエンスショーを楽しみました。本サイエンスショーは,講義『総合学習研究』の最後の発表会として行っているものです。今年度は,「シャボン玉はなぜできるか」,「虫の声をつくってみよう」,「1億分の1の太陽系を再現しよう」,「霧の正体とは」,「人はなぜ歩けるのか」,「オーロラをつくろう」,「跳ねるって何だろう」,など身近な「はてな」を題材に,身近な材料を使った科学実験や観察などをショー形式で子どもたちや大勢の来館者と一緒に楽しみました。

  サイエンスショーは,科学のおもしろさを実験や観察を通して子どもたちにステージでパフォーマンスをしながら、伝えるもので,授業と同じように「教える内容」と「教える技術」が必要です。授業とは違うのは、異年齢の大勢の方々が見ているということです。そのため、内容が伝わらないと,観客はその場を離れ退室します。つまりその場でショーが評価されることになります。

  半期にわたる講義の中で、様々なサイエンスショーのビデオを分析し、よりよいショーをイメージしました。その後、伝えたい「テーマ」を決め、多くの方々に実感して伝えたいことが理解できるように、どのような観察実験がよいかを検討していきます。また、同時に、観察実験をどの順番に示し、どのようにつないでいくかを検討します。また、どのようなパフォーマンスをすることで、より興味関心を高めて理解してもらうかを検討します。途中で、いくつもの観察実験をやめ、シナリオを変えるなど、紆余曲折がありましたが、8本のサイエンスショーを実施し、多くの観客から大きな拍手と、「わかった」「おもしろかった」という感想をもらっていました。

  釧路校授業開発分野では『サイエイスコミュニケーション力』そして『授業力』を高める1つの方法としてサイエンスショーに取り組んで5年目になります。卒業生には、サイエンスショーのコンテストで全国優勝する姿、科学館職員となり、実際にサイエンスショーにとりくむ姿、学校教育にサイエンスショーの要素を取り入れる姿も出ています。

0 件のコメント:

コメントを投稿