2013年1月30日水曜日

学生に専攻の魅力を聞いてみました…


 たまたま廊下を歩いていた、教育基礎分野・学校教育学研究室所属のカミムラさん(3年、北海道鹿追高校出身)に、地域学校教育専攻の魅力を聞きました。

―地域学校教育専攻の魅力はどんなところですか?

 フィールド研究などで、1年生の時から学校現場に入ることができることです。私はへき地出身なのですが、へき地小規模校の運動会や学芸会のお手伝い、お祭りへの参加など、とにかくあちこちに出かけて、現場で学ぶことができます。
 また、児童館や児童養護施設、障害児施設などでのボランティアを通して学ぶこともあります。

 地域学校教育専攻は、1年生から「研究室」に分属します。早くから専門的な学びができることが魅力です。また、先輩たちとの密接な交流もできます。


ボランティア活動などについては…
 http://psycho.kus.hokkyodai.ac.jp/HP081012/newpage3.html

2013年1月29日火曜日

授業開発分野 サイエンスショー

  1月26日,27日に釧路市こども遊学館を会場に,北海道教育大学釧路校授業開発分野の学生(2年・3年)によるサイエンスショーが開催され,2日間でのべ640名の方々がサイエンスショーを楽しみました。本サイエンスショーは,講義『総合学習研究』の最後の発表会として行っているものです。今年度は,「シャボン玉はなぜできるか」,「虫の声をつくってみよう」,「1億分の1の太陽系を再現しよう」,「霧の正体とは」,「人はなぜ歩けるのか」,「オーロラをつくろう」,「跳ねるって何だろう」,など身近な「はてな」を題材に,身近な材料を使った科学実験や観察などをショー形式で子どもたちや大勢の来館者と一緒に楽しみました。

  サイエンスショーは,科学のおもしろさを実験や観察を通して子どもたちにステージでパフォーマンスをしながら、伝えるもので,授業と同じように「教える内容」と「教える技術」が必要です。授業とは違うのは、異年齢の大勢の方々が見ているということです。そのため、内容が伝わらないと,観客はその場を離れ退室します。つまりその場でショーが評価されることになります。

  半期にわたる講義の中で、様々なサイエンスショーのビデオを分析し、よりよいショーをイメージしました。その後、伝えたい「テーマ」を決め、多くの方々に実感して伝えたいことが理解できるように、どのような観察実験がよいかを検討していきます。また、同時に、観察実験をどの順番に示し、どのようにつないでいくかを検討します。また、どのようなパフォーマンスをすることで、より興味関心を高めて理解してもらうかを検討します。途中で、いくつもの観察実験をやめ、シナリオを変えるなど、紆余曲折がありましたが、8本のサイエンスショーを実施し、多くの観客から大きな拍手と、「わかった」「おもしろかった」という感想をもらっていました。

  釧路校授業開発分野では『サイエイスコミュニケーション力』そして『授業力』を高める1つの方法としてサイエンスショーに取り組んで5年目になります。卒業生には、サイエンスショーのコンテストで全国優勝する姿、科学館職員となり、実際にサイエンスショーにとりくむ姿、学校教育にサイエンスショーの要素を取り入れる姿も出ています。

2013年1月27日日曜日

戸田竜也先生が講演を行います

第14回北海道障害児教育フォーラム2013

開催日時:2月2日(土) 10:00〜17:00
会    場:札幌市教育文化会館 402研修室(札幌市中央区北1条西13丁目)
参 加 費 :学生500円、障害当事者・小・中・高校・大学生 500円(当日、会場で集めます)

14時30分 講演
「障害のある子の家族・きょうだいへの支援のあり方」
 講師 戸田竜也さん(北海道教育大学 釧路校 講師)

主催:北海道障害児教育フォーラム実行委員会

関連文献
 戸田竜也「きょうだいの願いを理解するために―こころのストーリーに着目することの大切さ
」 みんなのねがい、2013年2月号 http://www.nginet.or.jp/ngi/2013/NGI201302.html
 戸田竜也「障害児者のきょうだいの生涯発達とその支援」 障害者問題研究、40巻3号
 http://www.nginet.or.jp/ken/k403/ken403_201211.html

2013年1月23日水曜日

「北海道通信」で「へき地校体験実習」が紹介されました


「北海道通信」2013116日号に、「地域に根ざした教員養成、「へき地校体験実習」~北海道教育大学釧路校の取り組み」というタイトル記事が掲載されました。
 その中に、この実習担当者である地域学校教育専攻・川前あゆみ先生のインタビューが掲載されましたので、ここに転記します。

  
―実習の概要について、あらためてご説明を

 へき地校体験実習は、へき地小規模校教育の理解を深めるために、様々な地域性を有する農林漁業を中心とした地域で実地に学ぶ実習である。試行期も含めると、十七年度から二十四年度までの受講学生は大学全体で延べ九百九十二人を数える。
 二年生は、へき地・小規模校と子ども、教育課程、指導方法などの特色を実地の観察を行うとともに、地域について学ぶことを目的として、十勝管内で一週間の実習を体験している。三、四年生は、複式学級あるいは少人数学級における指導方法について、授業実践の体験を通して理解を深めることをねらいとして、釧路・根室管内で二週間の実習を行っている。

―実習を通して得られるものは

 実習中、少人数指導の授業づくりや教材・教具の工夫、子どもを理解するためには家庭や地域を深く理解すること―などが求められることを学生は現場の先生方の姿から学ぶ。複式授業・少人数指導の難しさを経験すると同時に、小規模校の教職員の協働性に、やりがいを見出す〝すべ〟を体得していくこととなる。
 また地域行事に参加して地域住民と交流することで、学校が果たす役割や地域との連携の重要性に気付くこともできる。

―今後の展望について

 本年度の実習協力校で指導していただいた先生から、「実習生に教えることで自分の教師人生を見つめ直し、新たな気持ちで授業に向かう良い機会になった」という手紙をいただいた。実習を終えたあとも、実習校や地域を再訪問するなど、何らかのつながりをもち続ける学生も散見される。
 一方、学校統廃合による実習協力校の確保という課題もある。より多くの学生が実習を経験し、北海道の様々な地域で活躍できる教師となるように発展させていきたいと考えている。


【資料】

へき地校体験実習パンフ(PDF)

へき地校体験実習の取り組み

北海道のへき地・小規模校を取り巻く現状と担い手教師の育成の課題(論文・PDF)

2013年1月21日月曜日

専攻教員の研究内容紹介【後】

 地域学校教育専攻教員が書いた主な出版物をご紹介します(共著を含む)。書店や図書館などでご覧いただくと、各教員がどんなことを考え、どんな研究をしているのかが、よりおわかりいただけると思います。

【倉賀野志郎】「なぜ」にこだわるおもしろ理科教材(ネタ)60、学事出版 (1993)
【倉賀野志郎】“卵”教師たちの挑戦―北海道自由が丘学園・夕張スクールで子どもたちとかかわった教育大生の実践、高文堂出版社 (2003)
【倉賀野志郎】自然史から考える自然観の形成と教育、高文堂出版社 (1994)
【倉賀野志郎】創る 発達と教育、川島書店 (1993)
【廣田 健】ハンディ教育六法、北樹出版 (2012)
【廣田 健】改訂版 現代日本の教育を考える―理念と現実、北樹出版 (2010)
【廣田 健】「改正」教育基本法を考える―逐条解釈―[改訂版]、 北樹出版 (2008)
【廣田 健】思春期・青年期サポートガイド、新科学出版社 (2008)
【境 智洋】小6理科授業完全マニュアル、学習研究社 (2009)
【境 智洋】教師もたのしい小学校理科授業(なっとく!6年生)』「わたしたちが住む大地-土地のつくりと変化、ルック (2008)
【境 智洋】シリーズ学校力・自ら学ぶ「確かな学力形成」力』「「課題発見能力」を高める授業のポイント、ぎょうせい (2005)
【境 智洋】シリーズ学校力・自ら学ぶ「確かな学力形成」力』「観察・実験・ものづくりなどの学習機会をどのように効果的に設定するか、ぎょうせい (2005)

 なお、研究論文は「CiNii」で検索すると、一部論文をPDFで読むことができます。

  「CiNii」 http://ci.nii.ac.jp/

2013年1月20日日曜日

専攻教員の研究内容紹介【前】


 地域学校教育専攻教員が書いた主な出版物をご紹介します(共著を含む)。書店や図書館などでご覧いただくと、各教員がどんなことを考え、どんな研究をしているのかが、よりおわかりいただけると思います。

【今泉 博】まちがいや失敗で子どもは育つ、旬報社 (2003)
【今泉 博】集中が生まれる授業―子どもが意欲的になるちょっとした工夫、学陽書房 (2002)
【今泉 博】指名しなくてもどの子も発言したくなる授業、学陽書房 (2005)
【今泉 博】崩壊クラスの再建―新しい荒れをらくーに克服する法、学陽書房 (1998)
【今泉 博】学びの発見よみがえる学校、新日本出版社 (2001)
【玉井康之】学校評価時代の地域学校運営―パートナーシップを高める実践方策、教育開発研究所 (2008)
【玉井康之】コミュニティ教育論、放送大学教育振興会 (2010)
【玉井康之】少年の凶悪犯罪・問題行動はなぜ起きるのか―事件から学ぶ学校・家庭・地域の役割とネットワークづくり、ぎょうせい (2002)
【玉井康之】地域に学ぶ「総合的な学習」―学社融合時代の学校・行政の役割と可能性、東洋館出版社 (2000)
【玉井・川前・二宮・木戸口】住民自治へのコミュニティネットワーク―酪農と自然公園のまち標茶町の地域再生学習、北樹出版 (2010)
【玉井・川前】山村留学と子ども・学校・地域―自然がもたらす生きる力の育成、高文堂出版社 (2005)
【玉井・川前】山村留学と学校・地域づくり―都市と農村の交流にまなぶ、高文堂出版社 (1998)
【二宮信一】ココロとカラダほぐしあそび―発達の気になる子といっしょに、学習研究社 (2005)
【二宮信一】保幼‐小が連携する特別支援教育―就学準備→通学のサポート実務百科、明治図書出版 (2008)
【二宮信一】児童理解からはじめる学習指導、明治図書出版 (2011)
【二宮信一】はじめての特別支援教育 (有斐閣アルマ)、 有斐閣 (2010)
【木戸口正宏】過熱と揺らぎ (高度成長の時代)、 大月書店 (2010)
【木戸口正宏】フツーをつくる仕事・生活術 28歳編、青木書店 (2007)
【木戸口正宏】18歳の今を生きぬく 高卒1年目の選択、青木書店 (2006)
【戸田竜也】「よい子」じゃなくていいんだよ 障害児のきょうだいの育ちと支援、新読書社 (2005)
【戸田竜也】障害のある幼児の保育・教育、明治図書 (2003)
【戸田竜也】福祉が人を弄んだとき、ミネルヴァ書房 (2006)
【戸田竜也】マンガ はじめの一歩―障害のある人に出会うとき、全障研出版部 (2006)

 なお、研究論文は「CiNii」で検索すると、一部論文をPDFで読むことができます。
  「CiNii」 http://ci.nii.ac.jp/

2013年1月17日木曜日

地域学校教育専攻のホームページが新しくなりました


地域学校教育専攻のホームページが新しくなりました。

 ホームページもどうぞご覧ください。



まりもプロジェクト 学習会を行いました


 116()18時から、地域学校教育専攻二宮信一先生、小渕隆司先生、戸田竜也先生が支援を行っている「まりもプロジェクト」(児童養護施設・釧路まりも学園学習支援活動)の学習会が行われました。

 釧路まりも学園指導部長の笠井雄司先生にお越しいただき、学園の状況、お子さんたちの生活の様子等をお話していただきました。また、笠井先生は、釧路まりも学園に42年間勤められており、これまでに卒園した人たちの活躍や学園で過ごすお正月の様子など、歴史を振り返りながらお話くださいました。

 プロジェクトでは、今後も学習活動を継続し、かかわる子どもたちの理解を深め、活動の充実を図っていきたいと思います。
 まりもプロジェクトは来週123()から活動を再開します。
 
 
 ※まりもプロジェクトとは…
 参加を希望する学生(今年度は35)が、毎週水曜日の18:1519:151時間、釧路まりも学園を訪問し、学習支援を行うものです。
 釧路まりも学園で生活する児童生徒約30名が参加しています。

 釧路まりも学園HP  http://www7.plala.or.jp/marimo-g/ 



廣田健先生が講演を行います。

地域学校教育専攻准教授の廣田 健(ひろた・たけし)先生が、講演会を行います。

テーマ  「どう変わるの?! 釧路の教育」
         基礎学力保障条例とこれからの課題

期  日  2014年1月25日(金) 18:00~
会  場  釧路市交流プラザさいわい 207号室
        釧路市幸町9-1
資料代     200円

参加申し込みは必要ありません。どなたでも参加できます。
 
      

2013年1月16日水曜日

「1分間の深いイイ話」で今泉先生が紹介されました


 1月7日(月) 日本テレビ系で放送された「人生を変える1分間の深いイイ話」において、今泉博先生 (副学長、地域学校教育専攻教授)が紹介されました。

 教育評論家・法政大学教授の尾木直樹さんが「自分よりスゴいと思った教育者の言葉ベスト3」の第1位として、今泉博先生の「生徒の間違いを否定しない」と言った言葉と教育実践を紹介しました。また、尾木さんは今泉先生について「この先生には敵わないと思った」とも語りました。

 尾木直樹さんのブログ

 日本テレビ 人生が変わる1分間の深いイイ話HP

2013年1月15日火曜日

ブログを始めました


 皆さん、こんにちは。北海道教育大学釧路校、地域学校教育専攻の戸田竜也です。

 この度、地域学校教育専攻の取り組みの様子を紹介するブログを作成しました。専攻での教育・研究活動に関する取り組みや学生の諸活動の紹介をこのプログで行います。

 不定期の更新になりますが、どうぞよろしくお願いします。

 2013.1.15